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こころね日記

*つれづれなるままに…おとなになれない声のソムリエ見習いのつぶやき*

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在宅介護を経験してみて

 30, 2021 17:06
祖父が他界して3週間が経ち、少しづつですが故人のいない寂しさに
涙を流す時間が短くなってきました。

最期は在宅医療での日々だったので、ほぼ寝たきりになってからは
祖父にブザーで昼夜問わず度々呼び出される介護生活でした。

そのため、亡くなってから2週間ほどは、深夜に祖父が苦しんでいる
声が聴こえた気がしたり、物音がすると祖父がトイレに起きだしたのでは?
介助しなくては!と廊下に出てしまったり、介護生活の癖がなかなか抜けず、
介護をほぼワンオペで担っていた私の体調にも変調をきたしていたので…。

トイレに歩行器を使って自力で歩いて用を足せていた頃は、
力んで体力を使い切ってしまい、肩で息をして自力で立ち上がれなく
なってしまい、介助技術の無いど素人の私が便座から祖父を起こし、
パンツを上げ、トイレからベッドまで僅か3mほどの距離を、途中椅子に
座って休憩してもらい、2~30分かけて歩行器で戻ってもらうことも
ありました。

介護未経験の健常者が想像もできないほど、トイレに行って用を足して
ベッドに戻るという簡単な動作が毎回驚くほど体力を使うことなのだと
学びました。

いよいよ歩行器に頼っても自力歩行で転倒のリスクが高まり、
車椅子生活になってからは、ベッドに横付けするようにポータブルトイレを
都度移動させて、ベッドから立ち上がり便座に座る前にズボンと介護パンツを
下ろしてあげる介助、そして用を足し終えてから、ベッドの手すりにつかまり
中腰の姿勢をキープするのも必至の祖父の体力をなるべく温存するべく、
手早くしっかりとお尻を拭いてパンツとズボンを上げ、ベッドに安全に座らせて
あげる介助が必要になります。

ベッドから便座にスムーズに体勢を移動するためには、便座より少しベッドの
高さを高くしてあげると楽なようでした。
逆に便座からベッドに戻る時はベッドの高さを少し下げます。

実際に介護をしてみて、ポータブルトイレにはいろいろなタイプがありますが、
やはり肘掛けと背もたれ付きのどっしりと安定したポータブルトイレを購入して
よかったと思っています。
介護グッズをいろいろと購入した中でも、ポータブルトイレの安定性と排泄物を
簡単に処理することができること。この2点は特に介護をする側のストレスを
かなり緩和してくれると思いました。

介助がしやすくお手入れも楽なポータブルトイレのおかげで介護する側もストレス軽減されました。

便座に座る動作、便座から立ち上がる動作は要介護者にとっては、
本当に体力を使う動作です。
トイレがどっしりと安定感がなければ転倒の恐れもあります。
肘かけが無ければなかなか立ち上がることもできません。

最終的にポータブルトイレから私一人の介助ではベッドに戻してあげられなくなり、
訪問看護師さんを呼んで助けてもらいました(看護師さん本当にすみませんでした)

排泄物の処理も都度バケツをはずして中身を捨てて洗って…と清潔に
保つことは家族複数が協力的な家庭でなければかなりの労力、ストレス
になると感じました。

特に我が家はほぼ私ひとりで介護していたので、尿を数回分吸収してくれるポータブルトイレ用袋
をネットで購入して使っていました。
尿量にもよりますが、祖父の場合は2~3回分の尿なら交換不要で、
便座の蓋が閉まっていれば匂いも気になりませんでした。
トイレから袋をはずして紐で縛ってにおわない袋に入れ燃えるゴミとして
ポイと捨てられるので本当にたすかりました。
便だけは都度交換、トイレに捨てる手間は必要でしたが、それでもかなり楽です。

ついにオムツ生活に突入してからのお話は次の機会に。


介護中はなかなか外出ができなかったのでネットお取り寄せ様様でした。

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